昨今、車離れが進み運転される方が減っている状況ではありますが
みなさんは年間の交通事故の件数ってご存知でしょうか?

なんと、2023年の交通事故発生件数は約30万8000件!
日本国内では、年間の交通事故に遭う確率は約0.2%です。
これは、約500人に1人が交通事故の被害者となることを意味します。
また、一生のうちに交通事故に遭う確率は約25%で、4人に1人が交通事故に遭うことになります。
運転をしなくても、事故に遭う可能性は十分にあります。
交通事故に遭った方にとって、身体のケアは非常に重要です。
事故後の痛みや不調を放置すると、その後も深刻な症状に発展する可能性があります。
交通事故によるむち打ち症や腰痛などの痛みは、放置すると慢性化し、
日常生活に大きな支障をきたす可能性があります。
交通事故によるケガや治療について詳しく解説します。
交通事故に対してはホームページ内でも詳しく書いていますのでそちらも参考にしてみてください
交通事故とは
交通事故とは、車やバイク、自転車、歩行者などが巻き込まれる交通中の衝突や接触によって、
人や物に損害が生じたものをさします。
軽度の物損事故から重度の人身事故まで、様々なケースがあります。
交通事故の分類
交通事故は以下のように分類されます
- 物損事故
交通事故で人がケガをしたり死亡したりすることなく、車や建物、標識、ガードレールなどの物だけが損害を受けた事故を指します。
物損事故では、自賠責保険に保険金を請求することはできず、慰謝料も請求できません - 人身事故
交通事故によって人の身体や生命に損害が発生した事故です。
運転手だけでなく、同乗者も含まれます。
人身事故の具体例としては、次のようなものがあります。
ケガを負った場合、後遺症が残った場合、 死亡した場合。
交通事故による主なケガ
交通事故は、身体に様々な影響を与えます。
外傷だけでなく、事故直後には目に見えにくい症状が後に現れることもあります。
ここでは、交通事故による代表的なケガや症状を解説します。
1.むち打ち症(頸椎捻挫)
むち打ちとは、正式には外傷性頸部症候群と呼ばれ、交通事故など急な衝撃で首がむちのようにしなることで、首や肩、背中などに痛みや痺れなどの症状が出ることを指します。
交通事故の中で最も多い怪我の一つです。

むち打ちの症状
- 首の痛み: 痛みは、首だけでなく、肩、背中、腕、頭まで広がることもあります。
- 頭痛: 後頭部やこめかみの痛み、吐き気などを伴うこともあります。
- めまい、ふらつき: 体のバランスが不安定になり、日常生活に支障が出ることもあります。
- 集中力の低下: 頭痛やめまいが原因で、仕事や勉強に集中できなくなることがあります。
- 肩こり、腕の痺れ: 首の痛みと連動して、肩こりや腕の痺れを感じることがあります。
2.骨折
交通事故では事故の状況などによってですがいろいろな骨折が想定されます。
今回は代表例を挙げていきます。

- 肋骨骨折:胸部に衝撃を受けることで発生します。深呼吸時以外に痛みが少ないため、気づかない場合もあります。
- 大腿骨骨折:人体最大の長管骨である大腿骨に骨折を生じるには、きわめて強い外力が作用する必要があります。関節が動かしにくくなる機能障害や、足の長さが短くなる短縮障害が残ることがあります。
- 腰椎圧迫骨折:車が大破するような交通事故や、生身の身体に直接外力が加わる交通事故の場合に発生することが多くあります。
- 鎖骨骨折:鎖骨は比較的もろく、折れやすい骨です。事故の衝撃で肩関節の周辺に強い衝撃を受けると、鎖骨にヒビが入ったり折れたりします。
- 脛骨高原骨折:バイク運転時や高齢者の方が歩行中の衝突によるケースが多いと言えます。
- 骨盤骨折:バイクや自転車での走行中や、歩行中などの衝突で、腰やお尻を強打したときに生じるケースが多いです。事故直後は激しい痛みが生じ、歩行が困難になることも多く、後遺症が残ることもあります。
- 肘関節部の骨折:肘頭骨骨折、橈骨近位端骨折などが挙げられます。
3.打撲や挫傷
体の一部が強く当たることで皮膚や筋肉が損傷します。軽度に見えても内部に影響がある場合があります
。
- 痛みや腫れ
- 内出血(青あざ)
- 動作制限
4.頭部外傷(脳震盪や脳挫傷)
部外傷は、交通事故、転倒、スポーツなど、強い衝撃が頭に加わることで起こる脳の損傷です
脳震盪や脳挫傷などが代表的な頭部外傷で、症状や重症度は様々です。
脳震盪とは
脳震盪は、頭部に強い衝撃が加わった際に、脳が一時的に機能を停止してしまう状態です。
主な症状
- 頭痛
- めまい
- 吐き気
- 嘔吐
- 意識混濁
- 眠気
- 集中力の低下
- 記憶障害
- 視覚障害
- 感覚過敏
脳震盪のメカニズム
脳は、頭蓋骨の中で髄液に浮かんでいる状態です。強い衝撃を受けると、脳が頭蓋骨の内側にぶつかり、神経細胞が一時的に機能を停止しま
脳挫傷とは
脳挫傷は、脳組織が直接損傷を受ける状態です。
脳震盪よりも重症で、出血やむくみが起こることがあります。
主な症状
- 意識消失
- 意識混濁
- けいれん
- 片麻痺
- 瞳孔の大きさの違い
- 吐き気
- 嘔吐
5.腰部や背中のケガ(腰部捻挫、椎間板ヘルニアなど)
シートベルトや衝撃の負荷で腰や背中が痛くなることがあります。
慢性的な痛みの症状に発展することも
- 腰痛
- 動きの制限
- 足のしびれや麻痺
6.内臓損傷
交通事故による衝撃は、骨を折るだけでなく、内臓にも大きなダメージを与えることがあります。内臓損傷は、事故の瞬間の衝撃だけでなく、シートベルトやエアバッグとの接触によっても起こり得ます。
内臓損傷の種類と症状
交通事故で損傷しやすい内臓は、主に腹部にある臓器です。
- 肝臓: 腹部右上部に位置し、血液を浄化する働きがあります。交通事故による強い衝撃で裂傷や破裂を起こすことがあります。
- 脾臓: 肝臓の左後方に位置し、古い赤血球を破壊する働きがあります。肝臓と同様に、強い衝撃で損傷を受けやすいです。
- 腎臓: 脊柱の両側に1つずつある豆のような形の臓器で、血液をろ過して尿を生成します。直接的な衝撃や、腹部への圧迫によって損傷を受けることがあります。
- 腸: 腹部の大部分を占める消化管で、小腸と大腸に分かれています。強い衝撃や圧迫によって、破裂や出血を起こすことがあります。
- 膵臓: 胃の裏側に位置し、消化酵素を分泌する臓器です。直接的な打撃や、腹部への圧迫によって損傷を受けることがあります。

これらの臓器が損傷すると、以下のような症状が現れることがあります。
- 激しい腹痛: 損傷した臓器の部位に激しい痛みを感じます。
- 吐き気、嘔吐: 損傷した臓器から出た血液や消化液が吐き出されることがあります。
- 血便: 腸が損傷すると、便に血が混ざることがあります。
- ショック症状: 大量の出血により、血圧が低下し、意識を失うことがあります。
- 腹部膨満: 内出血や消化液の漏出により、腹部が膨らむことがあります。
7.心理的ストレス(PTSD)
交通事故は、身体的な怪我だけでなく、心の深い傷跡を残すことがあります。特に、生死を彷徨うような体験や、目撃した衝撃的な光景は、心に深いトラウマとなり、心的外傷後ストレス障害(PTSD)を引き起こす可能性があります。
PTSDとは?
PTSDとは、強いストレスとなる出来事を経験した後、その出来事が何度も頭の中に蘇ったり、悪夢を見たり、その出来事を思い出させるような状況を避けようとしたり、過度に警戒したりするなど、様々な精神的な症状が現れる状態です。
交通事故によるPTSDの症状
交通事故によるPTSDの症状は、人によって様々ですが、一般的に以下の様な症状が現れます。
- 再体験症状: 事故の場面が何度も頭の中に蘇ったり、悪夢を見たりする
- 回避行動: 事故現場や事故を連想させる場所、状況を避ける
- 過覚醒症状: 常に警戒心が強く、ちょっとした音や動きに敏感になる、不眠になる
- 陰性症状: 興味や喜びが薄れる、他人との関わりを避ける
8.切り傷や擦り傷
ガラス片や車両の破損が原因で起こるケガです。深い傷は感染症の危険があります。
- 出血
- 感染症による腫れや痛み
- 傷跡が残る可能性
交通事故後の治療が必要な理由
交通事故後のケガや体調不良は、目に見える外側の傷だけでなく、
内部的な損傷や長期的な影響を考える可能性があります。
そのため、早期に適切な治療を受けることが重要です。
交通事故後の治療が必要な理由を解説します。
1.目に見えないケガの早期発見
交通事故直後はアドレナリンが分泌され、痛みを感じにくいこともあります。 外見上は
問題がなくても、むち打ち症や内臓の損傷など、放置すると悪化する可能性のある症状が隠れていることもあります→適切な検査と治療により
、隠れたケガを早期に発見できます。
2.症状の悪化を防ぐ
交通事故による軽いむち打ちや筋肉の損傷も、放置すると慢性的な痛みや機能障害に繋がることもあります。
例えば、軽い腰痛が放置された結果、椎間板ヘルニアなどの深刻な状態に発展することもあります。
→早期の治療で後遺症を予防し、生活の質を維持できます。
3.副作用リスクを軽減する
交通事故後のケガは、適切に治療しないと後遺症が残るリスクがあります。
特に、むち打ち症や腰部捻挫は、長期にわたる頭痛やしびれ、慢性的な腰痛の原因になることがあります。治療を行うことでで後遺症のリスクを極力抑えられます。
4.心理的な負担の軽減
交通事故による精神的なストレス(PTSD)は、身体的な症状とともに現れることがあります。
治療を受けることで、身体の不調が改善されるとともに、精神的な安心感を得られる場合があります。
正しい治療が心身の回復をサポートします。
5.治療記録の保存(補償手続きのため)
交通事故によるケガが原因で治療を受けた場合、そのは保険会社との交渉や賠償手続きで重要な役割を果たします。
→医療機関や整骨院での記録が、正当な補償を受けるための証拠となります。
6.リハビリによる完全な回復
事故後の怪我は、ただ治療するだけでなく、リハビリしながら正常な状態に戻すことが大切です。
筋力や柔軟性を回復させ、再発を防ぐためにも、継続的な治療が必要です。
治療をすることで、より早く健康な体に戻します。
交通事故に遭ってしまったら
交通事故に遭うと、冷静な判断が難しい場合がありますが、その後の手続きや健康管理に大きく影響します。以下に、事故後に適切な対応をまとめました。
1.安全を共有する
事故直後は、まず自分自身や周囲の安全を確認してください。
- 車を安全な場所に移動させる(可能であれば)。
- 二次事故を防ぐため、ハザードランプを点けたり、反射板を起こしたりする。
- 必要に応じて道路から離れ、安全な場所に避難する。
2.警察への通報
交通事故に遭った場合は、必ず警察に連絡してください(110番)。
- 軽い事故でも警察に届けることが法律で義務付けられています。
- 交通事故証明書を取得するためにも、警察への通報が必要です。
3.怪我の有無を確認
運転手や同乗者、相手方が怪我をしていないか確認しましょう。
- 痛みがない場合でも、むち打ちや内出血などが後から現れることがあります。
- 緊急車が必要な場合は、念のため119番にご連絡ください。
4.相手の情報を確認・記録する
相手の情報をしっかり記録しておきましょう。
- 名前、住所、電話番号
- 車両番号
- 保険会社の名前と連絡先また担当者など
事故現場の写真を撮影し、状況を記録しておくと役に立ちます。
5.医療機関で受診を受ける
事故後はケガがなくても、必ず医療機関で診察を受けましょう。
- むち打ち症や内臓への被害は、事故には考えない場合があります。
- 診断書を発行していただくことで、保険手続きや補償請求に役立ちます。
6.保険会社への連絡
事故後はまず自分の保険会社にご連絡ください。
- 事故の内容や状況を正確に伝えます。
- 必要な書類や手続きについての指示を受けることができます。
7.整骨院や接骨院でのケアを検討する
医療機関での治療だけでなく、整骨院や接骨院での施術も後遺症を予防するために効果的です。
- むち打ち症や腰痛などの慢性化を防ぐための施術を行います。
- 保険適用での治療も可能な場合がありますので、専門家にご相談ください。
佑接骨院でのサポート
交通事故後の不調や不安がある方は、佑接骨院までご相談ください。
交通事故によるケガやご不調にお悩みの方へ、佑接骨院では患者様に合わせた丁寧な施術を行っています。
当院の施術の特徴
- むち打ち症を中心とした専門治療
交通事故で最も多いむち打ち症などの筋肉や関節のトラブルに対し、原因をしっかりと見極め、正しい施術を行います。 - オーダーメイドの施術プラン
症状やライフスタイルに合わせたオーダーメイド施術をご提案します。手技療法や骨格矯正、温熱療法などを組み合わせて最適なケアを提供します。 - 保険対応とサポート体制
自賠責保険や任意保険を使った施術が可能です。
保険申請や手続きについても丁寧にサポートいたしますので、安心してご相談ください。 - 早期回復と予防後遺症
事故直後の放置は、慢性的な痛みや後遺症につながる恐れがあります。
施術の流れ
- カウンセリング
事故の状況や最新の症状を詳しく聞く。痛みの原因や状態を把握し、最適な施術プランを提案します。 - 施術
・手技療法:筋肉や関節の緊張を緩和し、痛みを軽減します。
・骨格矯正:衝撃による歪みを整え、体のバランスを改善します。
・温熱療法:血流を促進し、回復をサポート。 - 経過確認とアフターケア
症状の改善状況を確認しながら、必要に応じて追加のケアや生活指導を行います。
- むち打ち症や腰痛に特化した施術を行います。
- 保険手続きや治療についてのアドバイスもお任せください。
お体のケアを最優先にしながら、安心して新しい日常に戻れるよう、全力でサポートいたします!
交通事故施術に関するよくある質問
Q. 交通事故後、すぐに通院しないといけませんか?
A.はい、とりあえず早く通院されることをおすすめします。事故直後は痛みがなくても、数日後に症状が現れる場合があります。早期に施術を受けることで、後遺症のリスクを考慮します。
Q. 自賠責保険で治療費はカバーされますか?
A.はい、自賠責保険を利用することで、施術費用の自己負担は基本的にありません。保険手続きのサポートも行っておりますので、お気軽にご利用ください。ご相談ください。
Q. 病院との併用は可能ですか?
A.はい、可能です。整形外科や病院での診断や治療を受けながら、じっくりと施術を受けることができます。できます。
Q. むち打ち症以外のケガにも対応できますか?
A.はい、むち打ち症以外にも肩や腰の痛み、打撲、捻挫など幅広い症状に対応しています。事故後の不調は何でもお気軽にご相談ください。
Q.症状の頻度はどれくらいですか?
A.症状の程度によりますが、初期は週2~3回の通院をおすすめしています。その後、症状に応じて頻度を調整していきます。
Q.診療時間外でも対応してもらえますか?
A.事前にご相談いただければ、可能な限り対応させていただきます。お気軽にお問い合わせください。
Q. 保険会社との質問が不安です。
A.保険会社との質問がもっと安心していただけるよう、初めての手続きや対応方法についてサポートさせていただきます。 ご不明な点はご遠慮なくご相談ください。
交通事故によるケガや不調は、放置すると後遺症につながる可能性があります。
早期の対応と適切な治療が、回復への近道です。事故後の不安や痛みをしっかりサポート
交通事故に遭われた際は、まずはお気軽にご相談ください。
保険手続きのサポートや、今後のケアについても丁寧にご案内いたします。
佑接骨院は、皆様の健康な生活を取り戻すお手伝いをいたします